伊勢崎建築設備士事務所
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建築にかかわる設備計画
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経常費
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経常費の構成は、固定費と変動費に大別されます。
固定費は設備の運転に関係なく毎年かかる費用であり、固定資産税などの租税、減価償却費および諸保険料で構成されます。
これに対して変動費は、建物運営管理上、生じてくる費用であり、電力・水・ガスなどのエネルギーコスト、人件費・外注費および修繕費で構成されます。
■ 年間エネルギーコスト
エネルギーコストは社会情勢により変動し、また地域による差もあるため、ここでは具体的には示しませんが、留意点を以下に述べます。
□ 電気料金は供給電圧により契約種別が異なります。また、夜間割引その他種々の契約が選択できます。
□ 上下水道料金は、供給条件や放流条件が地方条例によって規制され、料金も異なります。
□ 都市ガス料金は、一般用・冷房用等の用途および使用量により、種々の契約が選択できます。
■ 人件費・外注費
建築管理上の人件費、外注費は、例えば事務所ビルにおいてはその合計が約7割を占めます。
ここで外注費とは、建築物の保全や設備の運転・点検・維持管理・保安警備管理および清掃・ゴミ処理などの管理業務を外注した場合の費用であり、これに対して人件費とは、外注せずに管理要員を直接雇用している場合の費用をいいます。
これらの人件費・外注費を少なくするためには、
□ メンテナンスしやすい設備システムの選定
□ 操作性の良い設備システムの構築
□ 長寿命の機器・材料の選定
などが挙げられます。
■ 修繕費
設備機器、部材等の経年変化による性能低下や故障を現状に復帰させるための費用を修繕費といい機材そのものを更新する更新費とは区別される。
表6に(社)建築・設備維持保全推進協会(BELCA)データに基づく各種設備機器の修繕周期と修繕率の抜粋を示します。
設備機器の修繕周期
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