施主与条件の確認
設備スペース計画および諸室配置計画は建築計画に与える影響が大きく、早期にその位置、ボリュームを
建築計画に盛り込む必要があります。スペース計画に際しては、まず施主の与条件を把握した基本計画が
しっかりと設定されていることが第一条件となります。
施主与条件と設備スペースとの関連を 表 8 に示します。
表 8 施主与条件と設備スペース
項 目
与 条 件
スペース関連内容
建物用途
用途:自社ビル・貸しビル
□レンタブル比と設備スペース(シャフト・機械室)
□共用シャフトとテナント専用のシャフトの分離
使用目的
□メンテナンス動線を考慮したシャフト計画
建物形態:所有区分・管理区分
□区分に整合した設備 機械室とシャフト計画
□使用用途に対応した設備スペース計画
予算
設備システム
□階高設定・天井高設定
設備グレード
□セントラル方式か個別方式による機械室の設定
セッテイ
□エネルギー搬送路を短くするスペース取り
将来計画
増改築
□設備機器の予備スペースの確保
リニューアル対応
用途変更
□機器搬出入ルート・マシンハッチ計画
改修
□用途変更に対応するシャフトスペース
□設備機器荷重への対応
□配管・配線更新のためのシャフトスペース対応
□機器更新を考慮した全体配置計画
保守管理
管理者の常駐・非常駐>
□保守管理用諸室の設定(スペース・配置)
使用人員
警備体制:機械警備・有人警備
□保守動線を考慮した機械室配置
使用時間帯
残業・休日出勤の考え方
□夜間動線を考慮した保守管理室の配置
管理区分と計量方法
震災対策
インフラ停止時のビル機能維持
□地下排水槽の容量設定
と安全
□受水槽・冷却水槽(自家発用)
オイルタンクの容量の設定とスペース