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設備計画方針の設定 コスト計画 スペース計画 計画の流れ

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 設備スペースの考え方
建築における設備機能の高度化・複雑化に伴い建築計画を進めるプロセスの中で、
設備スペースを適切に考えることの重要性が増しています。
不適切な設備スペースは建物の運営コストの上昇原因となったり、建物資産価値を下げる原因
となることすらあります。
主要設備機器の耐用年数はおおむね建物躯体の1/3程度であり、建物のライフサイクルの中で
何回も更新を必要とします。さらに設備関連機器はその点数も多く、ある程度年数を経過する
とさまざまな更新を毎年計画的に行わなければなりません。
したがって、当初建築を計画する際に将来的なこれらの設備更新を考慮した計画とすることが重要です。
設備スペースを考える上で必要な検討項目について表 10 にまとめます。
表10 設備スペース計画時の検討項目
項 目 検 討 事 項 内   容
施主与条件 建物用途・使用目的 設備スペースを決定する際に施主が建物を建設する
目的・運営管理体制・将来的な事業計画等を勘案し、ス
ペース計画がそれらに整合すること。テナントビルに代表
されるように貸室面積の大小が直接プロジェクトの成立に
関わる場合、建物所有者にとって設備諸室の面積を最小に
抑え、収益面を増やそうとする。特に小規模のテナントビル
の場合、相対的に設備諸室面積が大きくなるので工夫が
必要。さまざま相反した内容のバランスをとり、スペース
を決定するための最終的な判断の拠り所となる。
予算ヨサン・設備セツビグレード
将来ショウライ計画ケイカク・リニューアル対応タイオウ
保守ホシュ管理カンリ・使用シヨウ人員ジンイン・時間帯ジカンタイ
震災シンサイ対策タイサク
 
 
 
自然シゼン・インフラ環境カンキョウ インフラの状況ジョウキョウ 空調用クウチョウヨウ屋外オクガイ機器キキの熱ネツまり防止ボウシや機器キキからの騒音ソウオンが、建物タテモノや隣地リンチに対タイして影響エイキョウがないような屋外機器の配置ハイチ海岸から近い場合、屋外機器が塩害等の影響を受けにくい配置。オクガイキキ
騒音ソウオン・悪臭アクシュウ・外気ガイキトウの状況ジョウキョウ
過去カコの浸水シンスイ災害サイガイの有無ウム
エンガイの有無ウム
寒冷地カンレイチ対策タイサク
高圧線コウアツセン
  鉄道テツドウ線路センロ  
法的ホウテキ制約セイヤク 法規ホウキ・指針シシントウによる所要ショヨウスペース 電気デンキシツ・エレベータ機械室キカイシツ・ボイラー室シツ・冷凍機レイトウキシツジュ水槽スイソウシツ・高コウ水槽スイソウマワり等トウは、点検テンケンスペースの法的ホウテキ規定および指導シドウがある。屋上オクジョウ設備セツビ機器キキについては斜線シャセン制限セイゲンの対象タイショウとなり、また20mを超えると避雷針ヒライシンでの保護ホゴ必要になる。屋上オクジョウに設置セッチする機器キキは、マイクロ波電送経路・航空路コウクウロトウとの関係カンケイが問題モンダイになる場合バアイもある。危険物キケンブツ貯蔵所チョゾウショ・製造セイゾウショトウでは、保有ホユウ空地アキチが必要ヒツヨウとなる。キテイトウデンソウ
日影ヒカゲ規制キセイ・斜線シャセン制限セイゲン
マイクロ波ナミ経路ケイロ
航空コウクウ
危険物キケンブツ
 
設備セツビ機器キキのメンテ 点検テンケン箇所カショスウ フィルター清掃セイソウ・バルブの開閉カイヘイトウの日常的ニチジョウテキにアクセスが必要ヒツヨウな場所バショに対タイするスペースの確保カクホと動線ドウセンを安全アンゼン確保する。夜間ヤカンのメンテナンスが発生ハッセイする可能性カノウセイのある場所に対しては、照明ショウメイを考慮コウリョする。屋上オクジョウに機器キキを設置する場合バアイ、極キョクチカラ内部ナイブ階段カイダンおよびエレベータを利用リヨウできる動線ドウセンとする。大型オオガタ機器キキトウを設置セッチする地下チカ機器キキシツでは、将来ショウライヨウの搬出ヨウの経路ケイロに十分ジュウブンな注意チュウイを払ハラう。セッチ
ナンス性セイ 点検テンケンの容易性ヨウイセイ
点検テンケンの経路ケイロ
搬出ハンシュツニュウ
更新コウシンスペース
 
経済性ケイザイセイ イニシャルコスト パッケージの屋内オクナイと屋外オクガイを結ムスぶ冷媒レイバイ配管ハイカンチョウは、屋外設置セッチ位置イチによって大オオきく異コトなる。電気デンキシツの位置イチによってケーブル配線ハイセンリョウに影響エイキョウする。空調クウチョウ機器キキのフィルターの交換コウカントウも機械室キカイシツナイの床ユカき機器と天井テンジョウナイ隠蔽インペイ機器キキでは作業サギョウの容易ヨウイさは大オオきく異コトなるため、運営ウンエイ管理カンリを外注ガイチュウするとそのコストに影響エイキョウする場合バアイがある。空調クウチョウ、ファンコイル・パッケージ等トウの設置位置セッチイチについては注意チュウイを要ヨウする。オクガイキキ
ランニングコスト
 
 
 
 
シツへの影響エイキョウ 騒音ソウオン・振動シンドウ・煙ケムリ・臭気シュウキ・湿気シッケ 性能セイノウ要求ヨウキュウの厳キビしい居室キョシツ(寝室シンシツ、役員ヤクインシツ、ホール、スタジオトウ)と機械室キカイシツの隣接リンセツは避ける。電気デンキシツ上部ジョウブに水ミズを設モウけない。
ネツ・漏水ロウスイ・電磁波デンジハ
 
デザイン上ジョウの制約セイヤク   外部ガイブえがかりに関カンしては十分ジュウブン考慮コウリョする。る。
建造ケンゾウジョウの制約セイヤク   荷重カジュウテキに問題モンダイとなる設備セツビ(キュービクル・パッケージ屋外・冷却塔レイキャクトウ・蓄熱チクネツソウトウ)は当初トウショから構造コウゾウ設計セッケイシャと協議キョウギする。オクガイ
 
建築ケンチク生産セイサンの合理化ゴウリカ 設計セッケイ・施工セコウプロセスの省力ショウリョク 日本ニホンにおける設計セッケイプロセスの多オオくの時間ジカンが建築ケンチク意匠イショウ構造コウゾウ・設備セツビの調整チョウセイオサまりに割かれるケースが多オオく、この点は施工セコウがはじまってからも同様ドウヨウである。この点テンを改善カイゼンするココロみとして高タカさ方向ホウコウに対タイして電気デンキ・衛生エイセイ・空調クウチョウの機能的ゾーニングを割り当て、それぞれの交差コウサが極力キョクリョクスクなくなるようにする試みも欧米では行われている。テンキノウテキ
 
 
 
 
   
フレキシピリティ   生産セイサン施設シセツ・実験ジッケン施設シセツでは施設シセツナイでの活動カツドウ内容ナイヨウが短期間タンキカン大幅オオハバに変化ヘンカする。そのため実験ジッケン施設シセツや生産セイサン施設シセツの模様替えに対タイしてフレキシブルに対応タイオウすることができるスペース計画ケイカクが求モトめられる。建築ケンチク外部ガイブに配管ハイカン・配線ハイセン・ダクティングヨウのメカニカルデッキの設置セッチを行オコナったり、設備セツビの展開テンカイための中間チュウカンカイ(メカニカルフロア)を設モウけることなどを考慮する。モヨウガ
 
 
 
   

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